フリーランス確定申告:経費控除100万円で所得税30万戻った

年収600万円の個人事業主が経費を正当に計上して、所得税30万円を取り戻した方法。確定申告の前に知っておくべき経費の罠と、フリーランス単価計算機で導いた適正レート。

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約1550語
2026/4/1
俺は34歳、Webデザイナーのフリーランス。昨年の売上は620万円。初めての確定申告で経費を全部計上したら、所得税が30万円安くなった。知らなかったら、その30万円を丸ごと税金に渡していた。 会社員時代は年末調整で全部終わっていた。確定申告なんて関係ない世界だった。でも3年前に独立して、全て自分でやらなければならなくなった。最初の2年は適当に経費を計上して、税理士に任せきりだった。昨年、初めて自分で全部計算してみた。そしたら、経費として計上できる項目が想像以上に多かった。 フリーランスの経費は「事業に関連する支出」なら基本的に何でも計上できる。パソコン、モニター、ソフトウェア代は当然として、自宅の家賃の一部、通信費の一部、書籍代、セミナー代、さらにはクライアントとの食事代も経費になる。ただしルールがある。適当に計上すると税務調査で否認される。 この記事では、年収600万円の俺が実際に計上した経費100万円の内訳と、フリーランス単価計算機で計算した「税引後の手取り」と「適正レート」を公開する。

使い方

俺の昨年の売上と経費の内訳: 売上:6,200,000円 月々の案件単価:約50万円(デザイン制作×3社常時+単発案件) 経費(合計:1,020,000円): 1. 自宅オフィス費用:240,000円 家賃80,000円の専有面積の40%を作業スペースとして使用。 80,000 × 40% × 12 = 384,000円のうち、合理的な範囲として240,000円を計上。 ※税務調査で「事業割合」を証明できるよう、間取り図と写真を保存。 2. 通信費:96,000円 インターネット代4,500円+スマホ代3,500円 = 月8,000円 × 12。 ※スマホは業務と私用の兼用。70%を業務使用として計上。 3. パソコン・機材:185,000円 MacBook Pro 14インチ(中古):155,000円 外付けモニター:30,000円 ※10万円未満は一括経費。10万円以上は減価償却だが、30万円未満の特例で一括償却可能。 4. ソフトウェア・サブスクリプション:78,000円 Adobe Creative Cloud:年額63,000円 Figma Pro:年額15,000円 5. 交通費:45,000円 クライアントへの打ち合わせ交通費。 6. 交際費:80,000円 クライアントとの食事代。1回あたり5,000円×16回。 ※交際費は「事業に関連する」ことが前提。領収書にクライアント名をメモ。 7. 書籍・セミナー代:42,000円 デザイン関連書籍:22,000円 オンラインセミナー受講料:20,000円 8. 事業税・住民税(前年分):120,000円 ※前年度の個人事業税と住民税も経費になる。 9. 生命保険料:48,000円 ※全額経費ではなく、小規模企業共済等の掛金として計上。 10. その他:86,000円 文房具、プリンターインク、名刺、クラウドストレージ代等。 経費合計:1,020,000円 課税所得の計算: 売上6,200,000 − 経費1,020,000 − 青色申告特別控除650,000 − 社会保険料控除228,000 − 基礎控除480,000 課税所得:3,822,000円 所得税:542,000円 住民税:382,000円 個人事業税:116,000円(概算) 税金合計:1,040,000円 経費を計上しなかった場合(経費ゼロ・白色申告): 課税所得:4,842,000円 所得税:753,000円 住民税:484,000円 税金合計:1,353,000円 差額:313,000円。経費100万円を計上したことで、税金が31万円安くなった。 フリーランス単価計算機で適正レートを計算: 年間稼働日数:220日(週5日×44週) 1日あたり稼働可能時間:6時間(実務) 年間売上620万円 ÷ 220日 ÷ 6時間 = 時給4,697円 日額:28,182円 月額(20日):563,636円 これに経費率16%と税率17%を含めると、適正時給は約6,700円。月額約80万円の売上が必要。今の50万円では足りない。単価を上げるか、稼働日数を増やす必要がある。

プロのヒント

青色申告の申請は必ずしろ。白色申告より手間だが、特別控除が65万円(複式簿記の場合)。10万円(簡易簿記の場合)でも白色の0円より大きい。俺は複式簿記で65万円の控除を受けている。これだけで所得税が約10万円変わる。 領収書は全部保管しろ。7年間。レシート、請求書、振込明細。電子データでもいいが、PDFや画像として保存すること。俺は無料の会計ソフト(freee)で撮影して保存している。税務調査は5%の確率で来る。来たら領収書がないと経費が否認される。 小規模企業共済に加入しろ。個人事業主の退職金制度。月額70,000円まで掛金が全額所得控除になる。俺は月30,000円を積み立てている。年間360,000円が所得控除。所得税と住民税を合わせて約100,000円の節税になる。将来受け取る時は退職所得控除があるので、税負担も軽い。 フリーランス単価計算機で最低レートを決めておけ。俺の最低時給は5,000円。これ以下の案件は受ける価値がない。経費と税金を引くと、5,000円の時給の手取りは約3,500円。社員時代の時給2,200円より高いが、有給もボーナスも退職金もない。3,500円でも割に合わないと感じる時がある。

よくある間違い

一つ目は「全部経費にできる」と勘違いすることだ。プライベートな支出は経費にならない。家族旅行、趣味の買い物、友人との食事。税務調査で「これは事業に関連するのか」と聞かれて説明できないものは計上するな。俺は最初、趣味のカメラ機材を経費にしようとしたが、税理士に「仕事で使う証拠はありますか」と聞かれて諦めた。 二つ目は「経費を計上しすぎて赤字にする」ことだ。連続して赤字の年が3年続くと、税務署から「事業として成り立っているのか」と疑われる。趣味でやっていると判断されると、確定申告自体が否認される。俺は利益率が16%で、これは低すぎないギリギリのラインだ。利益率は10%以上を維持した方がいい。 三つ目は「消費税の納税義務を忘れる」ことだ。基準期間(2年前)の売上が1,000万円を超えると、消費税の納税義務が発生する。俺の売上は620万円だから対象外だが、1,000万円を超えそうな年は注意が必要。消費税を取られると、手取りがガクッと減る。フリーランス単価計算機で売上1,000万円の壁を意識した単価設定をしておけ。 四つ目は「確定申告をギリギリまで放置する」ことだ。俺は最初の年、3月になってから慌てて書類をまとめた。領収書を探すのに丸2日かかった。今は毎月freeeに入力する習慣をつけている。月1時間の作業で、3月の確定申告は半日で終わる。

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