奨学金500万円の返済:20年間月2.5万円が引かれ続ける生活

大学院まで進学して奨学金を500万円借りた。社会人になってからの返済は月々25,000円×20年。年収400万円台で返済を抱える俺の家計。学生予算計算機で計算した本当の負担。

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約1500語
2026/4/1
月々の引き落し明細を見るたびに、ため息が出る。奨学金返済:25,427円。これがあと15年続く。俺は31歳、大手メーカーの研究職。年収420万円。妻と1歳の子どもがいる。手取りは月額約310,000円。そこから毎月25,000円が奨学金に消えていく。 大学は国立理系、大学院まで6年間。学費は年間54万円×6年=324万円。生活費と研究費を含めて、日本学生支援機構(JASSO)から合計約500万円を借りた。第一種(無利子)が240万円、第二種(有利子・年利0.7%)が260万円。 大学時代は「将来の自分が返すだろう」と軽く考えていた。でも「将来の自分」になった今、月25,000円の重みを実感している。家賃、食費、子どもの保育料、駐車場代。生活費の合間に25,000円が入る余地は意外とない。 この記事では、俺が奨学金500万円をどうやって借りたか、そして学生予算計算機で計算した返済プランの全貌を書く。大学進学を考えている人、すでに奨学金を借りている人に読んでほしい。

使い方

俺の奨学金の内訳: 第一種奨学金(無利子):月40,000円×60ヶ月=2,400,000円 大学2年から大学院修了まで。利率はゼロ。返済期間20年(240回)。 月々の返済額:10,000円 第二種奨学金(有利子):月50,000円×52ヶ月=2,600,000円 大学3年から大学院修了まで。利率は年0.7%(変動・入学時選択)。 返済期間20年(240回)。利息込みの月々返済額:15,427円 合計返済額:月25,427円×240ヶ月=6,102,480円 うち元本:5,000,000円 うち利息:1,102,480円 学生予算計算機で月25,427円の負担を年収別にシミュレーションした。 年収420万円の場合: 手取り月額:約310,000円 奨学金返済:25,427円(手取りの8.2%) 残り:284,573円で生活 この284,573円で: 家賃(夫婦+子どの2LDK):85,000円(川口市) 保育料(1歳児):22,000円(市立保育所・第2子割引あり) 食費(3人分):55,000円 光熱費:15,000円 通信費:8,000円 駐車場代:15,000円 車両ローン:20,000円 日用品・衣類:10,000円 交際費:10,000円 サブスク:3,500円 合計:243,500円 残金:41,073円 月4万円の貯金ができる計算だが、ここに含まれていない出費がある。車検、帰省代(年2回)、冠婚葬祭、子どもの医療費、突発的な修理。実質的な貯金は月2〜3万円。年間30〜36万円。 これで住宅購入は無理だ。頭金300万円を貯めるのに8〜10年かかる。35歳でようやく頭金が貯まり、住宅ローンを組んで60歳まで返済。奨学金が終わるのは51歳。そこから住宅ローンが本格化する。一生、何かの返済に追われる人生に見えてくる。

プロのヒント

奨学金を借りる前に、学生予算計算機で将来の返済額を計算しろ。月々いくら返すことになるか。それは社会人になってからの手取りの何%になるか。俺は借りる時に計算しなかった。「月2〜3万円なら大丈夫だろう」という感覚だけで決めた。8%は意外と重い。 有利子か無利子かで総返済額が全然違う。俺の第二種は年0.7%だから20年で約10万円の利息。低い方だ。でも2024年の第二種利率は最大3.0%。260万円を年利3%で20年返済すると、利息は約82万円。月々の返済は14,418円×240回=3,460,320円。元本260万円に対して86万円の利息。この差は大きい。 繰上返済を活用しろ。ボーナスや臨時収入で元本を減らす。俺は去年の冬ボーナスで10万円を繰上返済した。これで総返済額が約3万円減った。ちなみに繰上返済は1回あたり500円の手数料がかかるから、まとまった金額でやるのが効率的だ。 返済免除制度を確認しろ。教員や保育士として一定期間勤務すると、奨学金の一部が免除される制度がある。俺はメーカー勤務だから対象外だが、教育系の職に就く人は必ず確認すること。

よくある間違い

一つ目は「大学院まで行けば年収が上がるから大丈夫」と思い込むことだ。俺もそう思っていた。修士号を持っているから初任給が高くなる。実際、学部卒より月3万円高い。でも年間36万円の差を20年続けても、奨学金の利息込み総返済額610万円の元本500万円には届かない。大学院に行く「経済的なメリット」は、学費を差し引くと意外と小さい。 二つ目は「奨学金は給付ではなく借金である」と認識していないことだ。大学の時、周りの半数以上が奨学金を借りていた。「みんな借りているから大丈夫」という空気。でもこれは借金だ。返さないとブラックリストに入る。延滞すると信用情報に傷がついて、将来カードもローンも組めなくなる。 三つ目は「休止期間を知らない」ことだ。失業や育児休業で収入が減った時、奨学金の返済を一時的に止められる。所得連動返済型という選択肢もある。月々の返済額を所得に応じて調整できる。俺は知らなくて、妻の産後も毎月25,000円を払い続けていた。1年間の休止ができたのに。 四つ目は「親に頼めばいい」と甘く考えることだ。俺の親は共働きで年収はそれなりにあったが、住宅ローンと俺の妹の学費でカツカツだった。奨学金を自分で借りた方が、親の負担を減らせる。でも返済の重みは自分にのしかかる。学生予算計算機で、自分の将来の負担を計算してから借りるべきだ。

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