新NISAで月5万円のつみたて投資:20年後にどう変わるか
2024年から始まった新NISA制度。月5万円を年利5%で20年つみたてると2,000万円を超える。複利計算機で計算した、現金で持つ場合との1,000万円差。
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2026/4/1
29歳の時、同僚に「NISA始めた?」と聞かれた。答えはNo。投資なんてリスクがあるし、貯金でいいと思っていた。でも同僚が複利計算機で見せてくれた数字に驚いた。月5万円を年利5%で20年積み立てると、元本1,200万円が2,045万円になる。利息だけで845万円。貯金で1,200万円を持っているのと、投資で2,045万円になっているのとで、800万円以上の差がつく。
俺は今31歳。都内の広告代理店で働き、年収580万円。妻と共働きで世帯年収950万円。子どもはまだいない。毎月5万円なら投資に回せる。でも「投資=ギャンブル」というイメージがあった。株で大損する人の話ばかり目にするからだ。
新NISAの仕組みを調べると、俺のイメージは間違っていた。つみたてNISAは個別株ではなく、投資信託を少しずつ買う制度。全米株式や全世界株式に分散投資するインデックスファンドなら、短期でゼロになるリスクはほぼない。過去20年の全世界株式インデックスは年率約6%のリターン。損失を出した年もあったが、長期で見れば右肩上がりだ。
この記事では、俺が複利計算機で計算した新NISAのつみたて投資シミュレーションを公開する。月5万円を20年積み立てた場合の元本、リターン、そして現金で持っていた場合との差。
使い方
複利計算機で計算した新NISAつみたて投資のシミュレーション:
条件:月50,000円、年利5%(複利)、20年間
元本:50,000 × 12 × 20 = 12,000,000円
運用収益:約8,455,000円
最終評価額:約20,455,000円
年ごとの推移(一部抜粋):
5年目:元本300万円 → 評価額約340万円(利益40万円)
10年目:元本600万円 → 評価額約776万円(利益176万円)
15年目:元本900万円 → 評価額約1,333万円(利益433万円)
20年目:元本1,200万円 → 評価額約2,045万円(利益845万円)
複利の力が効いてくるのは後半だ。最初の10年で利益は176万円。でも後半の10年で利益は669万円に増える。雪だるま式に増えるのが複利だ。
現金で持っていた場合との比較:
現金1,200万円(年利0%)→ 20年後も1,200万円
つみたて投資 → 20年後2,045万円
差額:845万円
インフレを考慮しないと意味がない。年2%のインフレが20年続くと、1,200万円の実質価値は約808万円に目減りする。現金で持っていると、実質400万円近く損をしていることになる。
新NISAの非課税メリットも計算する。通常、株式の利益には約20%の税金がかかる。845万円の利益なら約169万円の税金。新NISAならゼロ。この169万円も丸ごと手元に残る。
つみたて投資額を変えた場合の比較(複利計算機で計算):
月3万円×20年:元本720万円 → 約1,227万円(利益507万円)
月5万円×20年:元本1,200万円 → 約2,045万円(利益845万円)
月7万円×20年:元本1,680万円 → 約2,864万円(利益1,184万円)
月2万円増やすだけで、20年後の差は380万円以上。若いうちに始めることが最大の投資だ。
プロのヒント
新NISAは2024年から制度が変わった。つみたて投資枠が年間120万円(月10万円)、成長投資枠が年間240万円。合計で年間最大360万円まで非課税で投資できる。俺はつみたて投資枠の月5万円(年間60万円)を利用する。残りの枠は使わないが、年収が上がれば増額する選択肢がある。
銘柄選びは迷わず全世界株式インデックスにしろ。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が定番だ。信託報酬0.057%と低コスト。米国、日本、欧州、新興国に分散投資される。一つの国や企業に集中しないからリスクが低い。
ドルコスト平均法を意識しなくていい。つみたて投資は毎月同じ金額を買う。株価が高い時は少ない口数、安い時は多い口数を買うことになり、自然と平均取得単価が下がる。これが「ドルコスト平均法」だ。タイミングを測る必要がない。
売る時も計算が必要だ。複利計算機で「目標額」を逆算できる。子どもの大学資金で500万円必要なら、月3万円×12年で約594万円(年利5%)。目標額から逆算して積立額を決めるのもいい。
よくある間違い
一つ目は「投資はギャンブル」と思い込むことだ。個別株の信用取引やFXはギャンブルに近い。でも全世界株式インデックスを20年持つのは、過去100年のデータで言えばマイナスだった期間はほぼない。1929年の大恐慌の後ですら、20年後にはプラスに回復している。短期の変動に一喜一憂するからギャンブルに見えるだけだ。
二つ目は「手数料を確認しない」ことだ。銀行の投資信託は信託報酬が1%を超えることがある。0.05%の商品と1%の商品を20年複利で計算すると、手数料の差で数百万円違う。複利計算機に手数料を入力して比較しろ。必ず低コストファンドを選ぶこと。
三つ目は「一時的な下落でパニック売りする」ことだ。2020年3月、全世界株式は1ヶ月で約20%下落した。ここで売った人は確実に損をした。でもその後1年で完全に回復した。つみたて投資は「買わない月を作らない」ことが一番大事だ。暴落時はセールだと思って普通に買い続ければいい。
四つ目は「NISA口座を開設しないまま投資する」ことだ。特定口座で投資すると、利益に20%の税金がかかる。NISA口座なら非課税。同じ投資でも口座の選び方で数十万円の差が出る。まずNISA口座を開設してから始めろ。